ニットベレー 縫い代を外に出して縫う場合
いやいや、毎週台風に振り回されますね。
皆さんのお住まいの地域は大丈夫でしょうか。
沖縄や九州、四国から客様はいらっしゃるのでいつも気になります。。。

さてさて、だいぶ前に書きましたが
ニットベレーの縫い代を外に出す場合の話です
今までもこういうタイプを作って販売したり、仕様書の見本にも載せてるのですが
基本的に在庫は全然ないので、このためにニットベレーを作りました
まだタグも何もついてませんが
実際にはいくらここで説明しても生地の編み方、糸の番手、撚り、
針抜きだったり、コットン100か、合繊か・・・などいろんな条件で
出来上がる帽子の雰囲気も変わります
まぁ、帽子に限りませんけども。
そこは、何度も、いろんな生地を縫って、縫って、縫いまくって
経験によって、思った通りの作品に仕上げることができると思うのですが
ここでの説明は、最低限の知識と思ってください
いろんな条件で変わってくるし、思ってたものと違っても
それはそれでかわいいなと思ったり、
飛んでもないミラクル起きるかも、です(*'ω'*)
まず、向いている生地について ですが

なんでもいいっちゃいいんですが、生地のほつれやすいもの
中綿が入っているものはあまり向きません
あっ、あっ!
ニットです、ニット専用パターンですので。
前に一枚だけ布帛使って、自分でシャーリングかけて使ったこともありますが
他のニットに伸び縮みは頼って、一枚だけ。
基本的に一枚で裏なしで作るので(つけてもいいんですが)
あまりに薄い天竺、透かし編みのレースニットなどは向かないのですが、
私はどうしてもその柄がほしい!というときは
そのパーツだけ内側にもう一枚生地を当てます
周りをぐるっとラフに縫い合わせて使います
中綿は・・・説明するまでもありませんが
縫い合わせたところから綿が飛び出ますね
きれいに綿を縫い線ぎりぎりでカットできればいいですが・・・
ジャケットやバッグを作るときは中綿だけを軽く抜いたり
切り取ったりしますが、基本的にそのあとロックをかけるのが前提なので
見えなくなるんですよね
縫い代を見せるのにはあまり向かないように思います
写真の見本は、ミニ裏毛、スムース、接結を使っています
チェリーのチュールはタイトな幅でギャザーを寄せて上からたたいています
次に
縫い代についてですが
縫い代はロックをかけて外側に出してもいいですし
見本のようにかけずに縫い合わせてもいいです
私はロックをかけないで処理した場合は激しく洗濯機で回します
ついでに乾燥機もかけちゃいます
ようは思いっきり縮ますってことです
そうすることで縫い代の毛羽でそれ以上ぱさぱさしなくなるのです
この時、ちょっと糸が長く出ていたら
カットしてあげてください
もちろん生地はすべて縫う前に水通しもしています
水通しも結構しつこく洗濯機で回しています
お客様のところへ行ってからあまり縮んだりしないように
一度着て、かぶって、洗ったら小さくなっちゃった。ってのは
ガッカリすぎるのでね。

これはガーゼ裏毛のボーダーをバイヤスに裁って作りました
ぐるぐる渦巻きみたいになるかな?と思ったけど
思ったより渦巻きじゃなかった・笑
これは編地がゆるいので、縫い代を多めにとって
完成後しつこく洗いました。
cakeパターンのニットベレーの縫い代は7mmですが
これは1㎝に直しています。
ちなみにてっぺんのぼんぼんですが、こんもりみっちりしてるのが
ワタシのこだわりなんですが、これもどんなものを乗せちゃってもいいんです
大きなぼんぼんのゆるいやつも市販でよく見かけますし
プラパーツのクルミボタンを乗せても、細かく編んだキノコだろうと
チョウチョだろうとお花だろうと・・・・←全部やったことあります(^^)
子供の帽子は自由な発想で☆
あと、仕様書に載せてた、ブルーの内側がベージュのものは
表が顔料染めの裏起毛生地で、表面はのっぺりと顔料がついてる生地だったんです
すごく珍しいんですが、使いようがなくてニットベレーにして
縫い代を外に出してわざと内側のベージュの起毛を見せたんですが
これが意外とご質問をよくいただいてたんです
あの生地はなんですか?と・・・
そういうことでした。
もう8年も前の見本なんですけどね('ω')
一応思いつく限りの事は書きましたが
他に縫い代外に出す場合の縫い方についてご質問ある場合は
コメント欄からでもお願いいたします☆
- 関連記事
-
- 久々ニットベレーパターンで/cakeパターン
- ニットベレー 縫い代を外に出して縫う場合
- 人気パターンランキングと本日の発送について